60歳以上の方を高齢者と位置づけ、敬老の日に還暦祝いをおこなうのが日本では古い慣習となっていました。現在ではそのスタイルが大きく変化をしており、孫が生まれたら40代でもおじいちゃん・おばあちゃんだと認識をされます。それに伴って、敬老の日でも40代の若い方を祝うことさえあるほどです。九州地方の福岡県では、今から1000年前にまでさかのぼる長い歴史を有した神社があります。
そこでは毎年9月の敬老の日に例大祭を開催しているのが特徴です。その神社とは宗像大社というところで、付け馬神事というものが重要無形文化財に登録をされています。これが敬老の日に開催されている祭りで、例年約50万人もの方々が訪れているほどです。この祭りについて簡単に解説をしていきましょう。
平安時代末期に執り行われ、菅原道真の60歳の誕生日を祝って最初におこなわれたものです。平安の都から大宰府・宗像へと左遷をされた方ですが、学問の神様として非常に名高い方でもあります。付け馬とは馬にまたがって、弓をいる流鏑馬のことを指しているものです。この祭りでは満60歳を迎えた男性が馬に乗って、宗像大社の境内に設置された的を射る祭りになります。
京都に上賀茂神社でも同じスタイルの神事があり、こちらは成人式の時に執り行われるという違いがあります。女性は参加をすることができませんが、男性であれば毎年10名が公募で選ばれており、市内に住んでいる方なら参加できます。https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/keirou.aspx